2013BC
今年はもうGary Stevensの1年だったみたいですね。ずっと話題の中心にいたようだし、その流れからも当然なのかBCでもDistaff*1とClassicを持って行った。すげーすげーと関心してたらJuvenile Filliesでは1位入線が2着降着ですか。こんなソフトタッチ(に見えた)で降着は厳しいな。
それにしても開催地が準固定となって前年の活躍馬が優位となったり、レース多すぎるくせにDistaff以外はこれといった注目はないようにも(Wise Danは立派だけど無難すぎて)。自分の熱量が下がったから余計にそう感じるものなのかな。

*1:しっくり来る名称だ。Ladies' Classicとは何だったか

10/28-29 第26期竜王戦七番勝負 第2局 ▲渡辺明竜王-△森内俊之名人

1局目の裏返し、森内名人が55角急戦を選択。局所的な研究はやっぱり棋界随一、この選択には名人連勝の予感がした。加えて竜王の不調。竜王自身が言うように実力があれば運や調子なんて関係ないというのは正しいとは思う。でも広く読まないタイプの棋士にとって最初に浮かぶ手に冴えがないってことは致命的で、そこらへんの閃きについては"調子"と関係あるようにも。
封じ手の18飛はプロ筋の予想にない手だったようで、竜王の勝負術も込めた閃きの妙手、なのかと思った。ところが自身反省の一手と。これこそ不調の証では。

今期の名人相手に2連敗はかなりきつい。

11/2 将棋電王トーナメント 予選リーグ

1,2回戦と夕休前の5,6回戦あたりを少し視聴しただけだが、解説にタブ岡(長岡)五段を選んだのは見識高いよなー。ソフトらしい早い展開+1回あたりの対局数多すぎ*8回戦であれだけ丁寧に、かつメリハリつけて(レベル差激しいのでムラなくやっていったらダレる)、明るい調子を保ちながら、と賞金分けてあげたい。

この手は実績ある西尾タンでもいいなーと考えてたら最終日は西尾六段だった。あすはせがーさん。

第55期 王位戦 予選 ▲甲斐智美女流王位-△深浦康市-元王位-九段

甲斐さん!やった!
普通に三間飛車指したら勝ってしまった。
深浦康市らしくなく普通に指していたらいつの間にかちょっと先手がいい感じ。
中終盤、さすがに盛り返すかと思ったが、いやー甲斐さん今日は間違えなかった。
寄せ方は本譜とは違った手順もあったみたいだが、ともかく勝ったのでよしと。
次戦は吉田正和五段戦。



あと女流王将戦香川愛生女流二段が里見香奈を破って初タイトルと。
http://www.shogi.or.jp/topics/2013/10/post-857.html
昭和4,50年代の女優っぽい写真だな。

10/21 第61期王座戦五番勝負第5局 ▲羽生善治王座-△中村太地六段

ここで先手になるのが羽生王座らしいところなんだろうな。

横歩取り
先手の飛車を網の中に封じ込めようと強気に責めていったが。するっと抜けて71手目▲75歩でもう後手の勢いは止まってしまった。その後は羽生王座らしい流れるような寄せ。防衛、王座21期目。

強気は棋風だけど勇みすぎてしまったか。これまでの4局の気迫の中にある冷静さとは少し違っていたように。最後の粘りの手順が悲しかった。たいちは次回こそ獲ってもらいたい。

10/18 第26期竜王戦七番勝負 第1局 ▲森内俊之名人-△渡辺明竜王

阿久津流55角と竜王得意の急戦矢倉。1日目終わって位を取って厚みで勝負の先手、じっと低く受けて逆転の隙を狙う後手と双方の持ち味が生きそうな局面で楽しみもあった。が2日目は双方ジリジリと。できるだけマイナスにならない手を選んでいるような、一本勝ちよりも優勢勝ちを目指すような地味な戦いに。お互いちょっと調子も一息だったのか、展開的にありえなかったのか、冴えた妙手順というのもあまりなかったようにも。どうも不完全燃焼な竜名戦第1局だった。森内名人がまずは1勝。

10/11 順位戦A級4回戦 ▲羽生善治三冠-△渡辺明竜王
横歩取り、△85飛。
△44角から△29歩成と桂馬を取って順調な後手。ただ第二の矢を継ぐ前に、▲64歩の突き捨てから流れるように手を作られてしまった。△35歩なら互角と。飛車を見捨ててと金を作って、その飛車で横から攻められても先手玉は58の空間にすっぽりと。ここが居心地いい感じで後手攻めにくい。羽生、81手で完勝。4連勝。順位戦強すぎ。

10/11 順位戦A級4回戦 ▲郷田真隆九段-△屋敷伸之九段

こちらも横歩取りで最近流行りの△24飛のぶっつけ。先手は交換に応じず。
後手の飛車は上下左右に忙しく動くが、先手の飛車は動きも効きも鈍い。結局先手は面白みのない展開のまま。手が作れなかった。屋敷、A級3期目で後手での初勝利。屋敷2勝2敗、郷田1勝3敗。

10/8 第61期王座戦五番勝負第4局

羽生善治王座-△中村太地六段

千日手局。心身ともに最高の状態にある若手の攻め将棋の棋士が準備万端で望めばこうなるんだというくらい圧倒的にペースを握って、昨年の棋聖戦の雪辱とばかりに横歩取りで羽生王座を下すんじゃねえかと昼休みに思ったが、千日手を選択した。それほど優勢な局面でもなかったのだろうか。

中村太地六段-△羽生善治王座

指し直し局。後半4割くらいが終盤戦だったかと思うが全然ダレない展開で、疲れずに観戦していられた。これは本当にすごいこと。素人の自分にはわかるわけもないけど緩手もなく最善か次善の一手を指し続けていたように思う。両者持ち時間が削られて1分将棋になっても乱れなかった(割りと選択肢の狭い局面とも言えそうだけど)。第2局の泥濘の殴り合いより個人的には本譜のほうが互いのキレ味が最後まであって好み。

やっぱりもつれると盛り上がるね。竜王戦もそうなるといいな。王座戦最終局は10月21日。記録係はレオですか。