11/21-22 第26期竜王戦七番勝負 第4局 ▲渡辺明竜王-△森内俊之名人

またも矢倉、でも急戦ではなく46銀37桂で定跡の流れに。68手目△44馬が名人の趣向。2日目ニコ生で羽生三冠が放送開始当初から言っていたようにこの存在が大きかった。自陣を厚く守り、相手玉を間接的に睨む好位置。1日目で75手進む早い展開で、2日目午前中で終わってしまうのかも(羽生三冠の解説が決まった時点から有休申請してたのに・・)と不安はあったが、2日目はゆっくりとして、これが前期の竜王戦と違って形勢はおおむね均衡が撮れていたわけで楽しめた。しかもニコ生の羽生三冠は的確な解説をするだけでなく、視聴者からの粒ぞろいの良質問(ほんと今回のは粒ぞろいだった)ににこやかに回答しててこれは休んだ甲斐があったと。終盤、自分の対局のように深く読んでいて、前日も対局だったのに偉すぎる。
閑話休題
渡辺竜王の細い攻めをつなぐ技術と、森内名人の手厚い守り、102手目△53金などは棋風そのもの。羽生も竜王も53馬を予想していた。
名人の3勝1敗。さて10連覇止めて竜王名人なるか。