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電王戦は鮮度の短い企画だと思う。勝負は拮抗しないとつまらない。人間の知能vs電子の計算能力という対決の構図はやはりコンピュータ側に制約を持たせないと人間不利は明らか。

今回の結果が多少関係するかもしれないが第4回は開催しても、やっても盛り上がるかという意味で第5回はどうだろう。

第2回は将棋ファン以外にも広く認識され反響を得た大成功のイベントだった。そのうえこの第3回を棋界の外までわかりやすく伝わる仕掛けを設けて一大イベントに昇華させたドワンゴの腕力にはおどろいたね。安倍晋三首相に振り駒をしてもらうわ、開催場所はもちろん、ソニー、日産やローソン(おやつタイアップはなるほど)などのスポンサーの巻き込み方。

12/13 第39回棋王戦挑決トーナメント ▲三浦弘行九段-△永瀬拓矢六段

持将棋間近までもつれた。死闘。

横歩取らずで相掛かり調。15手目▲58玉は意外な一手で、三浦はちょっと突っ張った指し方で、永瀬はここは棋風というだけでなく相手の出方が異形なので低く構えて受けの基調。浮いてる先手飛車を牽制しつつ相手の攻めを流しながら陣形を盛り上げて7筋から攻勢をかける。いったんは仕留めたかに見えたが、三浦は入玉の進路を開拓。狭いながらも桂馬が要所に効いてするするっと。大駒は3枚、点数は十分。挑決進出を決めた。挑戦権獲得まであと1勝。

当日ひふみん立会人で当然感想戦に参加。終局後の写真が面白くなってしまった・・・