非定量的な客観的要因

http://www.toba.org/graded-stakes/objective-factors.aspx

Non-Quantitative Objective Factors

統計的な情報だけでなく、委員会メンバーの知識や判断が必要とされる。下記は数値データだけでなく、そういった判断を求められる例である。

  • 少頭数 はプアなイベントとして見られるが、例外的な質のためであるということも念頭に置くべきだ。 (傑出した馬を避けるために少頭数になる場合もあるだろうってこと)
  • 芝のレース は豪雨によりダートへ変更されることがある。個々のレース評価ではこういう開催回は検討の対象外となる傾向がある。
  • レースに関するいくつかの変更がマイナーなものである または明らかに改善を目的としたものである。グレードの位置づけにおいて強制的な変更なしに実施された変更の中で、賞金の増額や小規模な減額、少しの距離変更、別定斤量から定量への変更、60日以内の開催日変更、レース名称の変更については制限されていない。
  • 部門の強さ も検討される。わずかしかないその部門(例:古馬牝馬の短距離戦)のレースのひとつであるために、委員会があるレースが特別な重要性があると考慮した場合、そういうレースは類似した統計値を持つレースよりも高いグレードとなりうる。しかしそのカテゴリの多くのレースのうちのひとつに対してである。
  • グレード競走の総件数 と特定のグレードの分布は委員会によりおおよそピラミッド型を維持するように監視される。例えばG1競走は最も少なく、G2はその次に少なく、G3が最も多くなるように。

Additional Considerations

過去39年のレース格付けの経験に基づき、委員会は格付け判断に次のようなガイドラインを設けた。

  • 地理的な分布は考慮しない (※例えば東海岸が多いとかなっても考慮しないとか)
  • 盛り上げるために比較的小さな競馬場のレースに意図的にグレードを与えるコンセプトは数年試していて、効果がないことがわかった、なので委員会はこのアプローチを放棄した。
  • ハンデ戦は他のレースと異なって取り扱われない。
  • 欧州グループレースのカレンダのパターンに近づける、または複製する手法で、アメリカのレースを格付けする努力は行われていない。
  • 格付けの決定は、あらゆる競馬場や販売会社や生産者団体や個人や馬を利するように、スポンサーや広告宣伝的な将来性を奨励したり抑圧したりする考えでは行われない。