2013-01-01から1年間の記事一覧

12/20 棋王戦 挑決トーナメント敗者組 永瀬拓矢六段-羽生善治三冠 永瀬が対羽生戦2戦2勝と。 相矢倉、46銀37桂から25桂で先日の竜王戦第4/5局と同型。永瀬は前日も研究していたという棋譜コメ。59手目▲44歩のところで羽生は森内同様の△45馬引き。87手目▲66桂…

12/10電王戦は鮮度の短い企画だと思う。勝負は拮抗しないとつまらない。人間の知能vs電子の計算能力という対決の構図はやはりコンピュータ側に制約を持たせないと人間不利は明らか。今回の結果が多少関係するかもしれないが第4回は開催しても、やっても盛り…

11/28-29 第26期竜王戦七番勝負 第5局 ▲森内俊之名人-△渡辺明竜王第4局と同じ進行。ダブル往復ビンタ。将棋界の今年の流行語の1つは往復ビンタですかね。 羽生三冠だったら変化球を投げるでしょうが、居飛車本格派の頂点の2人だから引き下がれない。 5局やっ…

11/21-22 第26期竜王戦七番勝負 第4局 ▲渡辺明竜王-△森内俊之名人またも矢倉、でも急戦ではなく46銀37桂で定跡の流れに。68手目△44馬が名人の趣向。2日目ニコ生で羽生三冠が放送開始当初から言っていたようにこの存在が大きかった。自陣を厚く守り、相手玉を…

11/15 第39期棋王戦挑決トーナメント 2局▲羽生善治三冠-△永瀬拓矢六段 永瀬、初ハブ。 横歩取りから先手は68玉型。後手は84飛+52玉型で62銀とあがって右金を動かす前に28手目△75歩と早めの仕掛け(永瀬は、前週に飯島栄治七段戦で逆の立場でやられた作戦)。…

11/7-8 第26期竜王戦七番勝負 第3局 ▲森内俊之名人-△渡辺明竜王3戦連続阿久津流求線矢倉、竜王が意地でぶつけてきた。研究の成果は44手目△22玉。堅く深く守って、細い攻めをつなぎきる、竜王の信条のような将棋を実現した。棋譜コメ通り、76手目あたりは盤上…

将棋電王トーナメント 最強の将棋コンピュータソフトを決める大会「将棋電王トーナメント」は11 月 2 日(土)から 4 日(月・祝)までの 3 日間、株式会社ドワンゴ本社の東京都中央区「歌舞伎座タワー」で18ソフトにより行われ、「ponanza(開発者:山本一成氏…

2013BC 今年はもうGary Stevensの1年だったみたいですね。ずっと話題の中心にいたようだし、その流れからも当然なのかBCでもDistaff*1とClassicを持って行った。すげーすげーと関心してたらJuvenile Filliesでは1位入線が2着降着ですか。こんなソフトタッチ(…

10/28-29 第26期竜王戦七番勝負 第2局 ▲渡辺明竜王-△森内俊之名人1局目の裏返し、森内名人が55角急戦を選択。局所的な研究はやっぱり棋界随一、この選択には名人連勝の予感がした。加えて竜王の不調。竜王自身が言うように実力があれば運や調子なんて関係な…

第55期 王位戦 予選 ▲甲斐智美女流王位-△深浦康市-元王位-九段甲斐さん!やった! 普通に三間飛車指したら勝ってしまった。 漢 深浦康市らしくなく普通に指していたらいつの間にかちょっと先手がいい感じ。 中終盤、さすがに盛り返すかと思ったが、いやー甲…

10/21 第61期王座戦五番勝負第5局 ▲羽生善治王座-△中村太地六段ここで先手になるのが羽生王座らしいところなんだろうな。横歩取り。 先手の飛車を網の中に封じ込めようと強気に責めていったが。するっと抜けて71手目▲75歩でもう後手の勢いは止まってしまった…

10/18 第26期竜王戦七番勝負 第1局 ▲森内俊之名人-△渡辺明竜王阿久津流55角と竜王得意の急戦矢倉。1日目終わって位を取って厚みで勝負の先手、じっと低く受けて逆転の隙を狙う後手と双方の持ち味が生きそうな局面で楽しみもあった。が2日目は双方ジリジリと…

10/11 順位戦A級4回戦 ▲羽生善治三冠-△渡辺明竜王 横歩取り、△85飛。 △44角から△29歩成と桂馬を取って順調な後手。ただ第二の矢を継ぐ前に、▲64歩の突き捨てから流れるように手を作られてしまった。△35歩なら互角と。飛車を見捨ててと金を作って、その飛車で…

10/8 第61期王座戦五番勝負第4局▲羽生善治王座-△中村太地六段千日手局。心身ともに最高の状態にある若手の攻め将棋の棋士が準備万端で望めばこうなるんだというくらい圧倒的にペースを握って、昨年の棋聖戦の雪辱とばかりに横歩取りで羽生王座を下すんじゃね…

まだタイムシフトは見てないけど、豊島将之七段と菅井竜也五段がどちらか一方ではなくご両人登場とは。連盟、背水の陣ですかね。勝っても負けても、この(大人の事情を加味したうえで)実現可能な文句なしの布陣をやっちゃうと、もう5対5のフォーマットでは新…

10/3 第61期王座戦五番勝負第3局 ▲中村太地六段-△羽生善治三冠中村太地六段が快勝。ただ寄せ方が慎重すぎる嫌いがあった。春〜初夏の絶好調から少し減速気味なところもあったり、4月の郷田戦の敗退なども含め大舞台でこその安心安全な道を選択したのだろうか…

第61期王座戦五番勝負第2局 ▲羽生善治王座-△中村太地六段矢倉vs雁木に。先手が攻めて後手は専守防衛。ただ先手の攻めが細い。102手目△14玉から安寧の地を目指す後手玉の長い旅。それから2時間超も指したのか。 132手目△15玉とやっと一歩進む。 148手目△27玉…

9/12 順位戦A級 深浦康市九段-久保利明九段86手目△19と。長い終盤戦、緊張の糸がピンと張った局面で1手1手が重たい。ここで気の抜けたような、でもいかにも妙手な1手が大きかったようだ。ねじり合いになったときにはトンデモナイ手をひねりだすよなぁ。132手…

9/9 月曜日から豪華な3本立て。棋王戦挑決トーナメント 2回戦 ▲佐藤康光九段-△糸谷哲郎六段角道あけて4手目△32銀は1回戦で深浦康市九段を破った戦法。棋譜コメにもあるようにモテミツはこれ誘った。でも本譜は向かい飛車にはせず、早めの△31金は角交換振り飛…

第61期王座戦五番勝負第1局 ▲中村太地六段-△羽生善治王座と金5枚でグラビア男・太地の先手に。羽生の一手損角換わり。 後手は飛車をあっさり捌いちゃえば気楽だったか。変に粘って遊んでしまった。そして龍は3筋のバリケードに阻まれてこれまた遊んでしまっ…

電王戦2.1 タッグマッチ

電王戦2.1 タッグマッチを現地観戦してきた。ネットで観戦するのと何が違う?足の疲れが違うくらい? 観戦の当選通知メールに、無料イベントなんで来ない奴いるじゃん?だから多めに出してるし、そもそも席は全員に用意してないよ?(意訳)とあったので文句は…

第3回電王戦

出場ソフトの決定方法はあれとして、5対5団体戦で前回と同じ形式。ソフトは事前提供して、統一のハードを使用と。いや、つまらん。タニー会長らしい無難な落とし所を目指したつもりなのだろうけど、こうやって棋士側に配慮をしたところで、勝っても負けても…

8/22 B級1組 5回戦 阿久津主税七段-豊島将之七段 横歩を取らずに96歩を突いた相掛かりに誘ったあっくんが意欲的な指しっぷりで全勝のとよしーを打破。横歩にしたら負けそうだもんな。でもそういう消極的な感じはなくて飛車先交換してからもう一度24歩して、…

三浦弘行九段昇段

1992年10月1日 四段(第11回三段リーグ戦優勝) - プロ入り 1995年4月1日 五段(順位戦C級1組昇級) 1996年10月1日 六段(特別昇段・棋聖獲得など抜群の成績) 2000年4月1日 七段(順位戦B級1組昇級) 2001年4月1日 八段(順位戦A級昇級)三浦弘行 - Wikiped…

8/6 順位戦C級1組 船江恒平五段-菅井竜也五段超速vsゴキゲン中飛車。超速に屈しない男は本局でも跳ね返した。 フナエモンだって強い棋士だからそう簡単に土俵を割らないから、競馬で言えばずっと競り合い、叩き合いが続いていたようにも思えたけど永遠に縮ま…

8/1 順位戦B級1組豊島将之七段-山崎隆之八段 ここまでの対戦成績は山ちゃんの4勝と一方的。 山ちゃんは角道オープン四間飛車から4→3戦法ですよ。3筋の歩を交換して午前中から22手目△36歩ともう収まらない流れを予感させて、そしたら山ちゃんはやりますよね。…

先日、大掛かりに部屋の整理をしてたら何やら競馬関係の絵葉書が数十枚単位で掘り出されまして、あれこんなに買ったっけ?と不思議に思っていたらこちらでいただいたものだった→www.h2.dion.ne.jp/~k_sketch/。いただいたのは2003,4年頃だったような?サイト…

7/29-30 第54期 王位戦 七番勝負 第3局 羽生善治王位-行方尚史八段逆マジックというか。63銀とかが緩手だった?あるいは先手優勢に見えて決め手はなかったのか。 ナメ氏らしい中終盤のねじり合いからの生々しく白熱した逆転劇というよりは羽生王位っぽいふわ…

7/27 竜王戦 決勝トーナメント 永瀬拓矢六段-山崎隆之七段山崎が受け潰した。角換わりから相腰掛銀・・にはならず、後手は早繰り銀に。まーヤマサキですから定跡型をただ追うことはせず。そして△62角と不思議な迷角。金銀が密着したり穴熊にしたり、実にヤマ…

7/23-24 第54期 王位戦 七番勝負 第2局 行方尚史八段-羽生善治三冠ナメ氏が77銀上がってくれて、いいねー後手急戦矢倉になった。本シリーズはナメ氏が2日制を楽しむかのように、キャラ通りに長考を重ねて昨今の傾向と違うゆったりとした展開。2日目の昼前ま…