9/9 月曜日から豪華な3本立て。

棋王戦挑決トーナメント 2回戦 ▲佐藤康光九段-△糸谷哲郎六段

角道あけて4手目△32銀は1回戦で深浦康市九段を破った戦法。棋譜コメにもあるようにモテミツはこれ誘った。でも本譜は向かい飛車にはせず、早めの△31金は角交換振り飛車みたい。角が謎の回り道とか中飛車に振って玉角飛のお団子ができたりとか、糸谷氏でなければ完全な構想ミスなんだろうけど、やっぱりそうだったみたいで。まとめられずに惨敗。逆にタイプは違うけど変態将棋仲間のモテミツだからこそ打ち破ったのかもしれない。

A級順位戦 3回戦 ▲三浦弘行九段-△羽生善治三冠

角換わりで先手は穴熊に。39手目▲66歩に昼休憩前から71分の長考で羽生が△65歩と仕掛ける。しかも味付けは薄味に42手目△65同桂とふんわりしすぎにも。飛車先突いて持ち駒から角を投入して先手飛車を隅に追ってから▲87歩を垂らし、さらに飛車をいじめて、金の連携も剥がして十分に下味をつけてから、68手目▲86飛の特攻。いつここまで読んでたのかわからないけどこれ昼休を挟んだ長考の中に含まれてたら驚きだけどな。これでほぼ決まってしまった。82手で三浦投了。みうみう先手番生かせなかった。羽生3連勝。

竜王戦 挑戦者決定三番勝負 ▲森内俊之名人-△郷田真隆九段

相矢倉、46銀37桂。59手目▲49飛車と引く。この手待ちが後手を乱れを誘ったようで展開が早くなった。森内名人完勝譜だろう。今年の名人は手がよく見えてるとか威風堂々としているというか、懐の深い一手で流れを引き寄せるところがある。竜王戦は2日制の王者を決める戦いですな。10連覇を阻むのかどうか。王座戦が霞んでしまう。

郷田九段は棋聖戦王座戦に続き挑決で敗れること本年3回目。3回続けばそれが実力なんだろうけど、いかにも運がなさすぎる。