7/23-24 第54期 王位戦 七番勝負 第2局 行方尚史八段-羽生善治三冠

ナメ氏が77銀上がってくれて、いいねー後手急戦矢倉になった。本シリーズはナメ氏が2日制を楽しむかのように、キャラ通りに長考を重ねて昨今の傾向と違うゆったりとした展開。2日目の昼前までは先手がペースを握っているように思えた。感想戦コメントにあるようにハブさん感が少し苦しいと思っていたという昼休明けの△24銀はやはりつらい受け。ところが57手目▲64歩がすっぽ抜けの失着だったと。▲45歩から攻勢を維持できたようだ。で、さらに最後の一歩を投げ捨ててしまう▲22歩でほぼ終了。そこから先手の攻めは空振ってあがいて、それでも粘りにもなっていなかったか。86手でナメ氏投了。2連敗。

7/24 棋王戦挑決トーナメント 菅井竜也五段-鈴木大介八段

今期10勝1敗の菅井五段、対する大介八段は4勝4敗。先手中飛車、後手は丸山ワクチン。対抗型で振り飛車党が居飛車側を持ったときの戦略が面白いんだよな。中終盤までは先手優勢だったが、85手目▲81歩成<73歩成だったようで。これが結果的に飛車交換を招いてしまい先手の攻めは後退、先後の玉の堅さもそう変わらなくなってしまったと。先手は26銀が遊び駒でもったいないことに。美濃をよく知る男に底から攻められて投了。急な逆転劇だった。

7/26 A級順位戦 佐藤康光九段-羽生善治三冠

さすがに途中で寝てしまった。モテミツ流のいつもの向かい飛車とかまあいろいろあって、総手数164手のうち半分は終盤の玉頭戦だったような。ぱっと見全然何が何だかわからない駒の打ち合いと交換が続きまくる。桂香歩が活躍。攻防ともにスペースを埋める、というのがキーワードなんだな。異常に神経を使う局面がずっと続くし1時を回って秒読みでは両者も頭が回らない。両者読み落としがあったようだ。でも順位戦でもつれると最後は羽生三冠の方に勝ち星が転がってくるもんだ。羽生2勝、佐藤1勝1敗。