10/3 第61期王座戦五番勝負第3局 ▲中村太地六段-△羽生善治三冠

中村太地六段が快勝。ただ寄せ方が慎重すぎる嫌いがあった。春〜初夏の絶好調から少し減速気味なところもあったり、4月の郷田戦の敗退なども含め大舞台でこその安心安全な道を選択したのだろうか。ここらへんの調子に応じた緩急を付けられるあたり、冷静だしスケールの大きさなんだろうな。2勝1敗で王手。次でスパっと決めるか。

日経本社ビルの大盤解説に行ってきた。18時開始なのでちょうど夕休のタイミング。解説は渡辺明竜王、聞き手は加藤桃子女流王座。
開始20分後に現場に到着。案内の表示はなく戸惑ったが日経ビルの感じのよい警備員さんが親切に教えてくれた。いやすごい混み方だった。そういえばタイトル戦の無料の大盤解説会は初めてだったがいつもこんなもの?
竜王の角換わりの解説が非常にわかりやすい。角換わりは手待ちとか仕掛けとか間合いの図り方が難しすぎるんですもの。ここで仕掛けるとダメ、という分かれを細かく説明してて勉強になった。ただ丁寧すぎて夕休中に次の一手クイズをやらないといけないので時間の制限がもどかしかった。とはいえ竜王も手慣れたもので、手の説明が細かくなったところで、カトモモさんに今後の女流王座戦(vs里見香奈)のことを振ってちょっとブレイクを入れたり。

次の一手クイズは夕休明けの一手。
当選者には、羽生、たいち、竜王のそれぞれの色紙10枚となかなかの数。

1 87歩成:指さないでしょうがとりあえずと竜王
2 65銀:攻め将棋の私としては、とカトモモさん。
3 その他

投票総数299票で、なるほどこんなにいたのかと会場が少し盛り上がった。
正解は 3 その他 だったわけですが210票以上も当たっていてもう偏りすぎ。解説陣信用なしと。
自分も正解してたけど、おおむね7分の1かー。当たるかもなーと思っていたが、自分の周りにいた人が3人もあたっていながら、外れた。
色紙の文字は、羽生「玲瓏」、たいち「木鶏」、竜王はわからなかった。

木鶏

荘子は道に則した人物の隠喩として木鶏を描いており、真人(道を体得した人物)は他者に惑わされること無く、鎮座しているだけで衆人の範となるとしている。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%A8%E9%B7%84