A.P.Indy系の主要種牡馬プルピットが死亡(2012/12/6)

  • 11頭の北米G1馬を送り出し、"種牡馬の父"としても評価の高い名種牡馬Pulpitパドックで死亡しているところを発見された。18歳。死の直前まで健康状態に問題はなく、2013年の種付け料(5万ドル)も先日発表されていたように突然の訃報だった。
  • 1994年2月15日にClaiborne Farmで生まれ、現役時代も同牧場が所有。2歳時はデビューできず3歳1月に初出走。瞬く間に3連勝して2月末にはFountain of Youth S.(G2)を制しクラシック有力候補に名乗りを上げた。続くFlorida Derby(G1)ではCaptain Bodgitの2着に敗れたが、三冠最終プレップのBlue Grass S.(G1)では3馬身半差で快勝した。4番人気で挑戦したKentucky Derby(G1)はSilver Charmから引き離された4着に完敗し、これが現役最後のレースとなった。
  • 故郷Claiborne Farmで種牡馬入りしたPulpitは、競走年齢に達した12世代で上記のように11頭のG1馬*1を含む38頭のGレース勝ち馬、63頭のステークス勝ち馬を誕生させた。意外にも直仔にチャンピオン馬はいないが、産駒Tapitからは2歳牡馬王者Hansenや2歳牝馬女王Stardom BoundがEclipse賞に輝いた。ほかにはSky MesaからもG1馬が輩出されている。日本にはForego S.(G1)馬 Pyro が輸入され2013年に産駒がデビュー予定だ。

*1:Corinthian, Ice Box, Pyro, Sky Mesa, Stroll, Purge, Tapit, Power Broker, Rutherienne, Mi Sueno/ 1頭足りない