今週の将棋(2/4-2/8)

2/5 順位戦C級1組

稲葉陽六段
中村太地六段
戦型:相矢倉

先手は端攻めで先攻。飛車を犠牲にして突破する。相矢倉の激しい将棋は好きだな。どっちの形勢だったのかわからないが、先手はヒラヒラと後手の攻撃をかわして、先手ペースだったように思う。
稲葉1敗を鎮。順位が上の真田圭一七段も危なげなく1敗を維持して、村山慈明六段・宮田敦史六段も勝って1敗勢は変わらず。おや、9回戦は(中村太地を除いて)1〜3敗勢が全員勝ったのか。

ひふみんは9連敗。

2/6 王位戦挑決リーグ白組

渡辺明竜王
佐藤康光王将
戦型:△一手損角交換-ダイレクト向かい飛車

終盤、9筋の攻防は見応えあり。

例のごとく角交換後に向かい飛車へ。
竜王はもちろん▲65角はせずに9筋を突き越す。
45手目▲45桂が疑問手だったらしいが、千日手に持ち込む可能性もあったようでは先手はどこかで難しくなってしまったか。ともかこの攻防で先手の飛車が活用できない場所に隠居。守備駒にはなったが。先手玉と飛車を睨んだ後手の48馬が好位置。
74手目△74銀打が弱い手で先手の猛烈な端攻めを呼び込んでしまった。
まあどうにか凌いで対渡辺明戦の連敗を4で止めた。

2/7 順位戦B級1組 9回戦

藤井猛九段
森下卓九段
戦型:角道オープン四間飛車

藤井先生祝昇級!
森下九段は何が何でも角交換にはしないぞとばかりに角道を閉じて31に引くき銀冠に組むという趣向に出た。正面衝突を避けたという印象はなく、成否は別としてこういう工夫はすばらしいと思う。
57手目からの後手88龍に対する処置と、角交換からの捌きで先手が流れを引き寄せた。
相手が投了するまでは安心はできないが、道中はタメ逃げから3角でリードを広げて直線は軽く追っただけの完勝だった。

B2に落ちた今期の藤井猛は気合が違う。気合というよりは、不甲斐なさから勉強や研究や対局への姿勢がマジモンに変わったのだろうか。

明日、朝日杯の大盤解説で祝福の言葉を申し上げられる機会があればぜひそうしたいもんだけど、多分シャイな俺にはできない。