1874年のTravers S.

Alpha, Golden Ticket Dead Heat in Travers | BloodHorse.com

2012/8/25にSaratoga競馬場で行われた第143回Travers S.は直線で、外回ったAlphaと最内突いたGolden Ticketの追い比べからデッドヒート(同着)。映像見るより前に記事タイトルを見てたけど、Alphaどうやって届くんだろうと思ったよ。

1874年のTraversでも1着同着があったそうだ。Acrobatと、英ダービー馬のAttilaじゃなくて、こちらのAttilaの方です。このときはrun-offをしてAttilaが単独の勝者となった。

さすがに映像はないにしても写真はないかと検索したらそれもなく。でもNew York Times1874/7/26の古い記事がヒットした。昔は8月じゃなかったのか。

本戦はAttilaとAcrobatだけでなくSteel Eyesという馬も混じって大接戦だったようで、記者の目からはSteel Eyesが勝ったように見えたと。
AttilaとAcrobatの馬主同士の話し合いで最終レース後にrun-offすることをを決めた。ちなみに記事中、綴りが"Atilla"となっているのは原文ママです。

A maginificent struggle ensued to the goal, and Steel Eyes looked as if he had won by a head, while Atilla and Acrobat were together, and Brigand half a length behind them. The judges, however decided it a dead heat between Atilla and Acrobat, and placed Steel Eyes third.(略) The owners of Atilla and Acrobat decided to run off the dead heat after the last race.

run-offでは、Acrobatが1-3馬身で終始逃げていたが、直線でAttilaが捕まえて1馬身差で勝利。マッチレースは前に行った方が有利なんて言われてたような気がするけど、それは両者が互角の場合か。タイムは本戦3:09 1/2に対してrun-offは3:08 3/4と上回り、なかなかいいペースでAcrobatが逃げていたようだ。なお当時は14fでした。14f x 2回なんて、ちょっとしたヒート競走みたいですな。