第6回大和証券杯ネット将棋・最強戦 決勝戦 佐藤康光王将 - 郷田真隆棋王

先手・佐藤王将が優勝。

膠着しそうな状況から先手が45手目▲65桂で開戦。正直つながるかどうか見えない一手だったと思う。
実際に後手の飛車は1筋に回って重要な戦力になっているのに先手飛車は8筋で遊んでしまった。
こうなると先手は、後手の攻撃を切らすしかない。
1筋の交換が済んで後手の2枚の桂馬が圧力をかけたところで、先手も馬を作って機会を待つ。
その後、互いの玉の囲いを薄くしてから後手が8筋に打った角が6筋まで動いて先手の逃げ道をかすめる。
狭くて逃げ場所のない先手玉だったが、角道を遮った▲57歩が好手だった。
先手玉が1段目を這うようにして逃げきって、後手の猛攻を切らした。

現地に行ってました。

大盤解説会は初参加。平日はなかなか行けないしね。
解説は木村一基八段だから笑かしてくれるんだろうと期待してたが、いやー裏切らない人だな。
お得意のボヤキトークで会場は爆笑に包まれた。

僕は受け将棋だから攻め方はわからない、と言って甲斐智美女流四段に攻め方を尋ねる。軽い圧迫面接みたいに。甲斐さんも変なこと言わないし、その受け答えから木村八段が話を盛り上げていくから、うまいね。
定跡ギャグは自玉が取られてしまうような手順を言うこと。これはもう何度もやってたので後半は笑い声もほどほどで。。

自分は人の言ったことをすぐ忘れてしまうのでよく覚えてないけど、他にも笑えること言ってたと思います。

甲斐さん

谷川浩司専務理事や大和証券のエライ人の挨拶の後に、プロ司会者から木村八段と甲斐さんに進行が任されて、そこでの甲斐さんの少し戸惑った感じの切り出し方に思わず会場中から「かわいい」「かわいい」と声が漏れました。実際かわいかった。小動物的を見守るような意味で。
自分、あまり女流棋士は知らなくて、甲斐さんもこの前のNHK杯野月浩貴七段にコテンパにやられたときのメガネをかけた極度に地味な方という印象しかなかった。感想戦でも全然しゃべらなかったし。今回メガネを外してちんまりとしていながら、受け将棋・木村八段の攻め口調のトークにうまく調子を合わせて対応する姿に、やるねぇと好感を持った。
で、甲斐さん29歳なのか。へー。おばあさんになるまで変わらないタイプですな。

勝戦終了後に女流最強戦(11月〜)の組合せ抽選会があったのですが、甲斐さん、初戦でいきなり里見香奈女流四冠との対決になってしまい、木村八段に煽られつつ意気込み聞かれても、女流王位で痛い目(3連敗だったんですね)に合った話とかしてて木村八段のボヤキが移ったかのように、威勢のいいこと一つも言えず本気で参ってるかんじでした。

モテミツ先生

会場は大和証券・本店18階、東京駅八重洲口のグラントウキョウノースタワーでした。
B1階の大丸の横から入れると記憶してたのだが、休日のため閉鎖されてた。自動ドアに休日時の入り口が書いてあり、そこには1階にあがって裏口から入れとあったので、言われるままにまずは1Fへ。裏口に回ろうとしたら前方にハカマ姿の男性がいて、まー気合の入った同志がいるもんだと思ってた。
ところが横顔が・・、この人、モテミツ先生じゃん。見まごうことなきモテミツ先生なんだけど、14時から大盤解説会開始で14時15分から対局開始なのに、このとき13時半過ぎてるもんで、こんなギリギリなわけないだろと。やっぱ人違いなのかと半信半疑。
結局、このイベントのために1階正面が開いてて、前方を行くモテミツ先生を追って同じエレベータに乗ったわけですが、やっぱ本人なんすよ。18階到着後、一般人は受付するわけですが、その彼は素通りなわけでここで本人と確信。
エレベータ内で超ニヤニヤしながら見つめてしまった。

写真

うーむ、ピンぼけだ。

名解説の木村一基八段。

里見香奈女流四冠との対局が決まり当惑する甲斐智美女流四段。

早く表彰式やんないといけないのに感想戦が終わらずにスタッフが"まとめてください"とカンペを出すが進行2名とも見てない状況(その後甲斐さんが気づいた)

対局者。一応ね。