2010年ブリーダーズカップにおけるLife At Ten事件(その10)

そういえば下書きのままだったものがあったので、再発防止策についての記事と、そして今なお現在進行形のVeitchの裁判(1年間の停止処分の無効などを訴える)の状況をアップします。裁判についてはそれほど進展してないのですが。

再発防止策

Life At Ten Incident Leads to New Policies
LAT事件のようなことが二度と起こらないように、2011年10月に再発防止策が作成されました。事故原因を単純に裏返したような対策集です。LAT事件が関係者の記憶に残っている間は十分に機能するのではないでしょうか。下記の対策があってもなくても。

  • Churchill DownsにおいてCommunication Command Centerの設立。認定裁決委員でもあるKHRCの職員が配属される。通信指令センターは、獣医チーム、競馬場従業員、テレビ放送、サイマルキャストや場内のフィードが使用する、すべての無線チャンネルを監視する。
  • 装鞍中のパドックに、3人のうち1人のstewardを配置する。
  • 簡単に識別可能にするために、KHRCとBCの両者の獣医チームメンバーは大文字で「VET TEAM」と書かれた制服を着せる。
  • レース前のテレビ制作会議でJockey's Guildの代表者と裁決委員を同席させる
  • また競馬場内の獣医チームと、レース前のコミュニケーションプロトコルに関するJockey's Guildとの事前会議にも同席させる
Veitchの現況

Judge upholds Veitch suspension - ESPN
2012/9/12、KY州Franklin郡巡回裁判所は、Veitchに対する1年間の停止処分を支持。

Veitch Moves Forward With Appeal | BloodHorse.com
2012/10/5 控訴に向けて前進してるという近況報告。