LAT事件

2010年ブリーダーズカップにおけるLife At Ten事件(その10)

そういえば下書きのままだったものがあったので、再発防止策についての記事と、そして今なお現在進行形のVeitchの裁判(1年間の停止処分の無効などを訴える)の状況をアップします。裁判についてはそれほど進展してないのですが。 再発防止策 Life At Ten Inci…

2010年ブリーダーズカップにおけるLife At Ten事件(その9)

John Veitch上席裁定委員のその後(詳細) ※現在も継続中※ →2011/11/28に理由なく解雇される →201/12/14に調査レポートが提出され、1年間の停職処分を勧告される →2012/2/15にKHRCにより停職処分が承認される(2/16から1年間の停職) →2012/4/11に裁判所により停…

2010年ブリーダーズカップにおけるLife At Ten事件(その8)

規則違反とされた2人のその後(概要) →John Velazquez騎手は(納得はしていなかったが、しぶしぶ)罰金1万ドルを払って終了。→John Veitch上席裁決委員、いろいろともめる。先日も新たな記事が出てた。 John Velazqeuz騎手のその後(詳細) ここらへんはJAIRSの翻…

2010年ブリーダーズカップにおけるLife At Ten事件(その7)

規則違反の内容 さて、調査結果報告は前回で終了。 この報告をもとにKHRCは審議を行い、2番人気の馬がまったく馬群の影も踏むこともできない凡走をするに至った推定原因(probable cause)に関して、誰にどのような規則違反があったかを判断しました。Kentucky…

2010年ブリーダーズカップにおけるLife At Ten事件(その6)

「Q3) レース後のサンプルはLATから採取されるべきだったか?」 A. 調査結果 裁決委員は下記の理由でLATを検査馬房に送らなかったと言った。 3人ともTOBAプロトコルは上位4頭を検査することを必要としていると思っていた。 Veitchは検査馬房は必要以上の馬を…

2010年ブリーダーズカップにおけるLife At Ten事件(その5.5)

K. 勧告 上級裁決委員と副裁決委員の役割と職務と権限は明確にされなければならず、また判断は意思決定のプロトコルに基づきなされるべきである。 KHRCは裁決委員がレース前にテレビ中継を監視すべきという要求を検討すべきである。 KHRCのEquine Medical Di…

2010年ブリーダーズカップにおけるLife At Ten事件(その5)

長すぎて推敲してない。 D. 調教師 Zimmermanから裁決委員たちへの要求のあとで、レース前にPletcherはESPNで言った「その牝馬はパドックでとても大人しかった、私はJohnnyに確認して彼女をよくウォームアップするようにと言った。彼女は少し、少しだけ普通…

2010年ブリーダーズカップにおけるLife At Ten事件(その4)

C. 獣医 ここ、残念な内容がいろいろと。 獣医という立場からは裁決委員のように積極的に決定や判断を下すことはできないのかもしれないが、あまりにも受け身な態度と無責任とも言える姿勢に違和感を覚える。 1. 役割と職責 BCでは、異なった役割と職責を持…

2010年ブリーダーズカップにおけるLife At Ten事件(その3)

「Q1) 国際的な不正行為や詐欺行為の証拠はないか?」 →なし。不正な投票行為はなく、TCO2テスト*1のためにレース前に抜き取られた血液を検査したが、禁止薬物は検出されず。レース後に検査馬房へ連れて行かれなかったので尿検査の分析はない。 「Q2) LATは競…

2010年ブリーダーズカップにおけるLife At Ten事件(その2)

調査結果発表 疑惑のレースから4ヶ月が経ち、ようやく2011/3/4になって3/10のKHRC委員会で調査結果を報告できるとLisaが発言。 その3/10の委員会に、LAT事件の最終レポートである "Investigation of Events Surrounding the Breeders' Cup Ladies' Classic" …

2010年ブリーダーズカップにおけるLife At Ten事件(その1)

2010年冬の出来事を振り返ります。面白いことは特になく、ただの個人的なまとめ。 全5,6回の予定。 発端 まずはこちらの映像から。Kentucky州Churchill Downs競馬場にて施行された、2010年のブリーダーズカップ レディースクラシックです。1枠の馬に注目して…