加古川青流戦 永瀬拓矢五段 - 伊藤真吾四段

20歳と30歳の決勝戦
第一局は永瀬先手で居飛車。角交換を挟んで伊藤は向かい飛車に構えるが▲65角で乱戦模様に。先手は馬を作ってから受けの将棋になって、途中途中で後手の疑問手にも助けられ受けきって快勝。とはいえ永瀬は、1局目の夜の前夜祭(?)で序盤の失敗に対して「不出来」との評価。まー格が違うので。

さて28日の第二局は先後入れ替わって、伊藤の三間飛車に対して永瀬は居飛車に。数回の角交換を挟んでから千日手になった。NHK杯でもそうだったが永瀬は注目の場面では確実に義務を成し遂げる。

指し直し局、再び永瀬は振らずに伊藤は四間飛車から向かい飛車へ。全局角交換あり。しかしまあ指し直し局は17戦4勝1千日手(.809)と圧倒的な勝率とは。データに違わず文句なしの強さだった。右銀を中央に積極的に活用して後手の駒は3段目以下に抑圧し、55の角は後手玉を睨みつける。後手はやむを得ず飛車交換をして綾をつけようとするものの、攻め駒の数や関連が違いすぎた。

永瀬は棋戦初優勝。新人王戦もいけるだろう。