まとめて

  • 11/19
    • 第62期王将戦挑決リーグ 羽生-飯島
      • 横歩取り。後手から1筋の端歩を突いて△18歩。これは先手の飛車を25に移らせてから角打ちを狙ったもの。▲27歩と堅く香車を守って、後手の左銀の圧迫に9筋へ飛車を逃がす。で△86歩▲同歩△94飛▲同飛と飛車交換。ここからの羽生の読みが鮮やかだった。▲55角打〜▲12飛打〜▲32飛成で飛車を切って▲33角と敵陣へ突入し、そんで後手の角を追い詰めていくと。これで後手は苦しくなったか。羽生3勝2敗、飯島5敗。
    • 第6回朝日杯将棋オープン戦
      • 高橋-永瀬戦。居飛車vsゴキナカ。63手目▲11歩成で角をゲット。駒損で後手は攻めていくしかない。5筋に戦力を揃えてシンプルに捌きにかかったが、67手目の感想戦コメントにあるように少し凝った手順にしていればやや永瀬優勢に進めたようだ。高橋勝利。村山慈明-阿部光瑠は村山勝利で、午後は高橋-村山戦に。角交換から棒銀で香損をいとわずタカミチ先生は午後も攻める。強引に、細く攻めをつないだが息切れ。
  • 11/20,21
    • 竜王戦第4局
      • 竜王らしからぬ粗い将棋に思えた。▲15銀が浮ついて失点を重ねる。何というか、意図を詮索してみたくなるような。退屈な番勝負に無理やり一石を投じようとしたのか。それともこれくらいでも勝てると思ってたとか。丸山棚ボタの1勝。
  • 11/22
    • A級5回戦 羽生-佐藤康光
      • 居飛車vsゴキナカ。菅井流の44歩。この二人の将棋は強烈な殴り合いになって面白い。力余ってのミスパンチもあってこういう綾もいい。控え室の読みがなかなか当たらないのも特徴的なことなんだろうか。最善手を選択すれば勝てるとか単純な論理じゃ済まない何かがありそうで。今年両者の対局は3局目、いずれも羽生勝利だが即詰みの筋をまぬがれて、という内容だったとのこと。今回もそれで。佐々木勇気四段指摘の手順で、複雑ながらも佐藤勝利の目があったようだ。そうでなくても90手目で51飛と引くだけでも違っていたそうだ。羽生5勝、佐藤3勝2敗。
    • B1 9回戦
      • 畠山鎮-行方。相矢倉。手順に桂交換をして△86桂打から銀桂交換、先手は玉頭を攻められる形。無敗行方に対して先手の勝率が悪い戦型を選択する漢・畠山鎮。「この戦型は先手がよいとは言われていない形なのですが、それがなぜかがわからなくて指してみたかった」と。まだ1敗で昇級の目が十分あるのに、昇級レースの最大のライバルが相手なのに・・。この日も弟子斎藤慎太郎は控え室にいる。ただ返す返すも87手目▲15角打が悔やまれる。先に▲83金で後手の飛車を2段目から動かしておくことで寄せ切る筋があったとは。行方8勝、畠山6勝2敗。久保-木村は木村やっぱり冴えがないかな、久保6勝2敗、木村2勝6敗。山崎は松尾に勝って5勝3敗。
  • 11/23
    • 第62期王将戦挑決リーグ 郷田-渡辺
      • 相掛かり。81手目▲73馬で先手がちょっとだるい攻め。ある意味郷田らしいのかな。先手は攻めが細いし、後手は駒が分散して火力不足。終盤の先手の寄せに対して後手は左辺が深い。これは届かないよなぁという流れ。渡辺無敗を守って5勝、郷田3勝3敗。