今週の将棋

11/26 王将戦挑決リーグ 最終戦

渡辺-羽生

羽生ゴキゲン中飛車に対して渡辺は超速37銀から3筋に飛車を振って2,3筋での駒を清算。そこからは羽生の猛攻。でも攻めが細い。竜王が無敗の6連勝で佐藤康光王将への挑戦権を獲得した。

豊島-深浦

横歩取り。早々に後手の左桂頭に歩をぶつけてから▲75角打。ここで角飛交換と。後手は2枚の角を92、55に打って筋違いに2枚のビームが先手陣の薄いところを狙う。先手の玉を4段目に追いやるが持ち駒は飛車くらい。攻め駒足りず、それでもまだ本譜よりよい展開はあったが読みになく。豊島勝って3勝3敗、首の皮一枚で残留した。

陥落は郷田棋聖、久保、飯島の3名。

11/29 第6回朝日杯将棋オープン戦 山崎-木村

木村は安用寺の振り穴をわずか62手で完全制圧して、山崎は穴熊からの華麗な85飛で畠山成幸の振り穴を破った。
山崎ひねり飛車に対して木村は守備駒金1枚で作戦負けの雰囲気。珍しく金銀がバラバラにならない非山崎風味ではあるが、景気よく馬も作ってリードを生かしていければ・・という形勢になった。ところが普通の手が指せない気質のためか、馬を作ってからの数手がリードを帳消しにする。そこからは木村の直線的な粘り強い攻めに守備駒を剥がされていって山崎敗退。この2人なので感想戦コメントはたっぷり。木村は序盤で、山崎は中盤以降でボヤいていたようだ。動画で見たい。

11/28,29 第25期竜王戦七番勝負 第5局 丸山-渡辺

全体的には竜王がやや優勢かなという感覚だったがやはり非常に難解な将棋だったようだ。それにしても第1,2局の2日目お昼過ぎまでしか持たなかったことを思えば、第3局で互角まで、第4局では幸運もありつつ勝利を得て、第5局ではここまで苦しめた丸山九段、プロの矜持を見せた。さて竜王は9連覇。来年は2桁に乗せて、そして伝説へとなるか。