今週の将棋(12/15-12/21)

12/15 NHK将棋講座2013年1月号

NHK 将棋講座 2013年 01月号 [雑誌]

NHK 将棋講座 2013年 01月号 [雑誌]

ハッシーがひふみんの文体をマネして自戦記(羽生戦)を書いてた。
ネタとしてはわかるんだけど、劣化コピーでしかないからなー。

読んだ。知ってるエピソードも多いので(ひふみんなのでいつもの同じ話)すらすらと。
木村義雄十四世名人以来、名人経験者全員と戦ったことがあるんだ。
あとがきで棒銀愛語るというのがさすが。

12/17 第38期棋王戦挑決トーナメント 羽生善治三冠-広瀬章人七段

広瀬七段ゴキナカ、銀対抗に。
先手玉の前方がスカスカなところに59手目▲76銀。飛車で紐がついているけど真空中の落ち着かない銀だが、後手はこれで忙しくなったと。
46手目△54歩は65歩であれば後手有望と。確かに54歩が緩手に見えるような、より攻撃性の高い歩。
終盤は無駄のない指し回しで羽生が制勝し竜王との挑決へ。2敗失格なので2連勝が必須。

広瀬章人の一喜一憂ブログ:訃報

12/18 米長邦雄永世棋聖 逝去

ここ数日。米長さん関連のいろいろな記事を読んだ。毀誉褒貶相半ばする方ではあったようだが、極めて特殊技能に偏った棋士の世界にありながら盤外でも活躍できた数少ない棋士の一人だった。
自分が棋士の名前を覚えていった順はたぶん羽生、中原、大山ときて米長だったと思う。ただ読み方しらなくて "よねちょー" と読んでいたが。棋譜は見ていたはずだけどまったく覚えてない。それから10年余りたって当時将棋にあまり関心を持っていなかったが東京都の教育委員としての香ばしい発言を目にしたとき、あれこういう人なんだ、と認識したことを懐かしく思う。
最近、勝又教授の消えた戦型の本で米長さんの功績を改めて知る。それとは別に米長玉とか、故人の個性をよく表しているように感じる。
こういう尖った人は、それこそ将棋の天才が10-20年毎に定期的に登場するのと違って、もっと稀有なことなんだろうな。

規定だと会長に何かあった場合は専務理事が代行するとあったが現役A級棋士 谷川九段の負担が大きすぎるように思う。ただでさえあちこちに顔を出しているわけだし(この現状も会長が動けない状態だったからか?)。

12/18 順位戦C級2組7回戦。

斎藤慎太郎四段-牧野光則四段

矢倉銀損定跡。19歳斎藤四段は慌てない。7連勝。45位だから1敗もできない。残すは村中、石川、中座の3戦。

永瀬拓矢五段-阪口悟五段

阪口ゴキナカ、銀対抗から両者穴熊へ潜る。永瀬は22歩から桂香を拾うが、そこからは阪口の攻めのターン。114手目で△61金左とするまで攻めつづけたが先手の玉は素っ裸なものの、後手は攻め駒が足りない、そして持ち駒を打つところがない。161手目で阪口投了。先手玉は右辺でお供は金のみ、後手の穴熊はまだ金銀3つで完成形。(辛い)受けの永瀬、真骨頂ですな。阪口、土がついて6勝1敗。永瀬は4勝3敗。

ここまで

7勝:斎藤(45)
6勝1敗:菅井竜也五段(3)、澤田真吾四段(15)、阪口悟五段(20)、佐々木勇気四段(21)、矢倉規広六段(29)

12/20 順位戦B級1組10回戦

鈴木大介八段-行方尚史八段

行方八段の昇級の可能性がある一戦、大介八段は気合のコメント。

昨日、鈴木と話す機会があった。順位戦の話になり、記者が「明日は行方八段が昇級する可能性も」と言った瞬間、鈴木はすぐに「それはない」と記者の言葉をさえぎった。さらに「対策は十分にしてきた」と続ける。目の前で昇級はさせないという強い意志を感じた。

このコメント見た瞬間に今日は大介負けそうだなと思った。理由は言葉にならないけど。
どこから悪くなったのか不明だが、21時27分、中盤戦で大介投了。
畠山鎮七段が3敗目を喫したので、行方八段が残り3戦を残してA級昇級決定(6期ぶり?)。結婚後、異常に強い。今期は26勝6敗だ。

久保利明九段-山崎隆之七段

久保四間飛車に対して山崎は2-4筋の位取り。変な形で山崎は今日も平常運転。それから山崎も3筋に飛車を転回し、5筋も位を取って、それでも居玉。
57手目付近の△46銀と出れば、というところ。ここ気持ちいい攻めだと思ったが、山崎はじっくり駒を集めて手厚く指した。結果的にこれで攻めが遅くなって久保に上手に捌かれてしまったように見えた。形勢はどちらともない状態になってしまった。
久保が勝って7勝2敗。次回はハタチンとの直接対決なのでこれを勝てば昇級が決定する。山崎は5勝4敗。

ここまで

丸さんは3連勝で4勝5敗まで持ち直した。
木村一基は勝って3勝6敗。順位差で降級は免れるとは思うが。

第54期王位戦予選2組決勝 先崎学八段-佐藤康光王将

相矢倉模様だがモテミツ14手目で△55角と牽制。そう来られたら、と先崎も右金を5段目まで進出させて積極的に咎めにいって力戦に。面白い将棋だったが、一本道な斬り合いになって先崎が返り討ちに合う。