今週の将棋(1/15-17)

1/15 順位戦C級1組 8回戦

金井-村山

▲金井恒太五段
村山慈明六段
戦型:矢倉/脇システム

角交換は入らずに、先手は2-4筋と端を交えて戦線拡大し、最後はと金で詰め寄った。後手は5筋に回した飛車先が重たい。突破した頃には既に自玉は寄り筋で。ほとんど受け専念になってしまった。思い切って打開しないと一方的になってしまうな。

村山負けてC級1組は全勝者がいなくなった。
7勝1敗で、真田圭一七段、稲葉陽六段、村山、宮田敦史六段が並ぶ。2敗勢は、宮田に敗れた千葉幸生六段、佐々木慎六段、片山大輔六段、阿部健治郎五段、中村太地六段の5人。

ひふみんは全敗継続。脇謙二も全敗だ。

1/17 朝日杯将棋オープン戦

お腹いっぱいです。トップ棋士の対局が午前午後でたっぷりと。
モバイル中継でなく、こっち(http://live.shogi.or.jp/asahi/)で見られるのもいいけど、お昼休みが大変。

羽生-行方

羽生善治三冠
行方尚史八段
戦型:急戦矢倉?

ナメさん今日も電車が遅れたみたいだ。
矢倉の駒組みの途中で、後手から飛車先の歩交換を仕掛けお互い歩を手持ちに。急戦調に行方八段は攻める攻める。激しい攻め。でも羽生三冠は常に冷静。相手の切先が届かぬところに一歩引いて。

谷川-三浦

谷川浩司九段
三浦弘行八段
戦型:先手中飛車

角交換して、後手は穴熊に。銀で閉じて金が寄る前に先手は仕掛けていった。53に桂馬が跳ねるところで後手は左金で53金と。右金は角打ちを避けるため。42金では63が守れないという判断。
先手の狙いが的確で、41手目に隙間への34角打が鮮やか。やや突っ張ってしまって先手玉も猛攻されたが、穴熊崩しも華麗に会長快勝。
みうみうは武骨で独特の主張が強いな。本局ははまらず。

広瀬-藤井

広瀬章人七段
藤井猛九段
戦型:角交換四間飛車

48手目▲39角打で銀をとって飛車を38に移動させて、△29飛車成。後手は玉側から金銀銀金が4枚横に並ぶ陣形で、先手は金2枚と銀1枚も、後手の飛車2枚の攻めに対応して馬、角、もう1枚の銀も加わり鉄壁のガード。でも最終的には7,8筋の歩が浮ついていて、そこに打たれた香車で投了。後手陣は剥いでも剥いでもぬるっとして攻めにくかったか。

準々決勝 羽生-康光

羽生善治三冠
佐藤康光王将
戦型:一手損角換わり

一手損角換わりから後手はダイレクト向飛車を見て、先手は65角。△74角で角交換してから7筋の歩をぶつけた先手に対して定跡の72飛ではなく16手目△75同歩。こうされたら当然▲65角のお代わり。でも後手は直接角成は受けない。確かに馬は作られるが、それよりも陣形はむしろすっきりとしている。でも32手目△64角を打つしかないというのは"作戦負け"らしい。
先手の攻めがきれないし後手の貧弱な戦力と比べると手厚く、羽生ベスト4に。

準々決勝 谷川-藤井

谷川浩司九段
藤井猛九段
戦型:角交換四間飛車

先手は銀冠、後手は美濃に囲んで持ち駒の角は26手目54に下ろした。浮いてる36歩を狙う。先手はこの角を目標に。64歩がないので角は狭い位置にいる。
先手、美濃攻略は横からではなく縦から3枚の桂馬を使って、見本のような崩し方だった。
後手は少ない駒で横から攻めたが6筋に縦に密着した駒タワーが高い壁になった。
谷川ベスト4入り。