第62期王将戦挑決リーグ 羽生善治三冠-郷田真隆棋王

角換わり相腰掛け銀から▲25桂〜▲28角打と進む流行りの戦型に。△75歩▲45歩で角道を開けて▲64角と進出するが、73を止められて△62飛で追い返される。さてここから後手は飛車を切って、金で飛角の押さえ込みを図り角も26に展開して左銀で桂馬を取り、一気呵成に責め立てる。羽生は▲47歩〜▲27歩と弾幕を張るがこれが空振りだったようだ。28の先手角を金で取らせることで金をそっぽに向かせたが、そのずっと先で△19金で香車を獲得する活用をされ生き返った。この間、どちらも時間をかけて読み合っていた。この戦型、まだまだ結論が出ていないようで非常に面白い。
後手の攻めが切れずに△55桂打が痛恨。羽生投了して郷田とも2勝2敗に。

相矢倉▲46銀の最新形だそうで。▲35歩からの仕掛けで38の先手飛車が△37銀打で抑え込まれて、そのあと1筋の交換がはいるやつ。そして端攻めを継続して先手から飛車銀交換を済ませて▲71角打、で後手陣をほぼ丸裸にしてから▲72飛→81飛成から△43金〜△42歩打の後の▲34歩打がまたろうの研究の盲点と(45桂が本戦)。△14歩で逃げ道を作るが塞がれ、最後のお願いで飛車で詰めろ逃れの詰めろ風ではあったが時既に遅しと。竜王は2時間30分しか使わずに敗れる。両者3勝2敗に。同日に羽生三冠も渡辺竜王も敗れたか。