一番長い日

2/25のシステムメンテナンス以来、モバイル中継ちょっと重たくないっすか。
重たいどころか読込中のまま永遠に情報が取得されないこともあるし。

TVでスカパー241つけつつ、PCでニコ生、手元にはモバイル中継と。
情報が多すぎると全然はかどらないですね・・。

ニコ生解説陣は中村修九段、豊川孝弘七段、佐藤紳哉六段、長岡裕也五段。いいメンツだった。修九段と豊川ダジャレ七段の熟年同士の熟練した掛け合い、サトシン(ヅラの方)六段と長岡五段のさっぱりサバサバの解説、色が違うから変化が出てよろしかったと思いますよ。

3/2 順位戦A級

橋本崇載八段
羽生善治三冠
戦型:先手中飛車

帰宅がやや遅くなり、ざっと見たところ一番終局の早そうな本局をキャッチアップしようとしてたらハッシーが投了してしまった。22時11分。
▲16歩を突いてからの中飛車なので後手番ゴキ中のような形で、対する羽生三冠は超速風に右銀を上げていく。先手が1手遅いので間に合う算段。
そんで飛車先突いて角交換して26手目△55歩で先手の飛車は蓋をされるわけだが、34の歩を拾って1歩得でいけると読んだのだろうか。1筋の歩は突いてあるので逃げ道は作りやすいとしても活用の幅は広くはないし、この後の焦点は浮いた飛車がひたすら狙われ抑えこみされるかどうか。
34手目△44金が先手にとっては圧迫感のある一手。次の35手目▲56歩打は▲77桂が勝ったようだ。というかそうじゃないと有望な筋はなかったと感想戦で。
46手目△24歩がじっくりとした好手。結局ハッシーは何もさせてもらえず、残念な一局にしてしまった。

羽生三冠が2期連続の挑戦者、6期連続の名人戦登場。ハッシーは降級。今期はどもならん。来期、1期でA級復帰もなさそうな目だな。

3/2 順位戦A級

渡辺明竜王
郷田真隆棋王
戦型:相矢倉

唯一挑戦権も降級も関係ないが、棋王戦の番外編という興味。
竜王に相矢倉の後手番で勝ってくださいとか基本、無理ゲー。
ところが竜王の攻めが切れた。攻めを繋げるのが目的で駒を渡しまくるからこうなると形勢逆転、いやー郷田棋王の真価が見られた。

3/2 順位戦A級

屋敷伸之九段
谷川浩司九段
戦型:ゴキ中、相穴熊

A級在位31期って聞くと落ちたらいかんとタニーファンでなくても思ってしまう。
アラフィフで衰える年代で、会長就任前からほぼ会長兼任という多忙な状況だから勉強している暇がないはず。それでも時折り見せる鋭さはまだまだ健在。
本譜は、先手番の屋敷九段が相手だから勝てないだろうなと。屋敷九段も完璧な指し回し。負けない指し方ですかね。堅い堅い穴熊でした。

タニーは終局後のインタビューでB1に落ちても指し続けるつもりだったと。B1から落ちたらわからないけど、まだ引退は早いです。
個人的には会長職は彼には合わないと思うけど、実績的に彼しかいないのがつらいところ。お飾りじゃなくて実務のできる棋士に託したいところだが。

3/2 順位戦A級

深浦康市九段
佐藤康光王将
戦型:後手変態流

なんですかね、この序盤は。一手ごとに、えっ?えっ?えっ?えっ?と驚きの声が漏れてしまった。
ともかく不思議な序盤から終盤になるわけでもなく、また序盤に戻って、もう深浦九段も真っ向から勝負しますからね。破調しかねない展開なのに対局者同士の調和が取れて見えるから不思議。さすが「恋愛流」ですね。

気分が滅入ったときには本譜を見て元気に明るくなりたいです。

深浦九段、みうみうの頑張りで初のA級残留。おめでとー。
スカパー241で本人は不甲斐ないという感想で、これまたウケるのが1局あげるとしたらという質問で深浦九段が羽生三冠との対局をあげるのは当然ですが、羽生三冠もインタビューで深浦戦をあげていて、両思いですねと。

3/2 順位戦A級

▲高橋道雄九段
三浦弘行八段
戦型:先手横歩取らずで後手横歩取り

最も難解な将棋。終局も一番最後。
最後タカミチ勝ちの変化もあったのだろうな。
タカミチは降級。タカミチとタニーのどちらも落ちてほしくないけどねぇ、勝負の世界はこういうもんだね。

本譜も後で見返したい熱戦譜。