7/19 竜王戦 決勝トーナメント 羽生善治三冠-森内俊之名人

名人戦以来の両者。角換わり相腰掛銀。挑決三番勝負進出を賭ける対局。
先手に仕掛けさせるべく森内名人はじっと待機する作戦。玉を11にもぐらせて22→31と移動させながら安全を確保しつつ対岸の向こうの戦火を眺めている間に、先手の攻めは徐々に切れ気味になっていた。いったん攻守交代するともう駒の数が違う。
超一流棋士だから当たり前だが両者の対局では先手番の勝率がはるかに上回る。にもかかわらず後手番の森内名人がここまで盤石な指し回しで羽生三冠とは完封するとは。現状、矢倉や角換わりでは負ける気がしない。持ち時間の長い将棋、かつ大一番における森内名人の(現時点の)強さは別格だ。決勝トーナメントの左の山はまだ3局も残っているが、再度の全盛期を迎えつつある名人と竜王とのタイトル戦を見てみたいな。

金井恒太五段-永瀬拓矢六段戦は横歩取り、56手でナガタクの完勝。次は山崎七段(あと1勝で八段)とは初対局のようだが、これも異色な将棋が見られそう。ここはナガタク勝ったとしても、郷田九段・モテミツを両方倒すイメージはないかな。